こんにちは、3年前まで銀行員をしていた静岡ジャイアン(@moribo3986)です。前職時代に勉強し非常に役立っている「決算書の簡単な読み方」について、今日は説明していきたいと思います。
現在は会社経営中ですが、自社の従業員や取引先でも仲の良い社長連中からは、決算書の読み方や経営をする上での注意する(見るべき)ポイントを、毎日のように聞かれますので、「決算書の完全攻略本」を作成することを決意しました。
(静岡ジャイアンの)社長仲間
静岡ジャイアン
1.「決算書=財務諸表」について
決算書と一般には呼ばれておりますが、正式には財務諸表(=決算書)のことを指しております。
一定期間の経営実績や財務状況を明白にする為に、決算期に作成される書類であり、重要なのが「財務三表」(「BS」「PL」「CF」)になります。
静岡ジャイアン
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BS(貸借対照表)・・・企業の財政状態を見る
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PL(損益計算書)・・・企業の利益と損失を見る
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CF(キャッシュフロー計算書)・・・企業の資金の流れを見る
なぜ決算書が読めるといいのか?(簡単な疑問)
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相手の会社を正しく判断できる。
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自らの会社の情報を正しく把握し理解を高めることができる。
静岡ジャイアン
今から説明する「決算書についての知識を得た上で・・・」、僕は転職をしました(笑)
それでは続きの説明をスタートしましょう!!
1-1.BS(貸借対照表)について
初めにBS(貸借対照表)について説明したいと思います。
静岡ジャイアン
静岡ジャイアン
「資産=負債+純資産」になっておりますので、
資産から負債を引くと企業の「純資産」がわかります。
「純資産」は少ない場合は経営難を示し、「純資産」が多ければ経営は良好だと判断するのが一般的です。
純資産(小さい場合↓)・・・経営難
純資産(大きい場合↑)・・・経営良好
1-2.PL(損益計算書)について
次にBL(損益計算書)について説明していきます。
BL(損益計算書)とは「収益」「費用」「利益」の3つで構成されています。
そして、収益と費用の性質によって計算されるのが段階利益になります。
静岡ジャイアン
ポイント
①利益=収益ー費用 という構成になります。
②収益ー費用が赤字になる場合は損失となります。
③利益に階段はありますが稼いだ額から稼ぐ為に必要な費用を差し引いたのが儲けた額というのが基本構造になります。
1-3.CF(キャッシュフロー計算書)について
CF(キャッシュフロー計算書)とは「営業」「投資」「財務」の3つに関わる資金。
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営業キャッシュフロー(CF)
⇨営業で得たキャッシュ -
投資キャッシュフロー(CF)
⇨設備投資や資産運用など未来のための出資金 -
財務キャッシュフロー(CF)
⇨銀行融資や株式の発行で得たキャッシュ
「 営業CF + 投資CF = フリーCF 」と言います。このフローCFが多ければ現金が豊富だと分かります。マイナスの場合は財務CFで補填をしますが…依存度が高くなるとキャッシュ不足に陥ります。
2.三位一体思考(比較のポイント)について
次にご説明したいのが、三位一体の思考についてです。
意義ある分析や比較をする為には、この三位一体の考え方が非常に重要となります。三位一体とはまさに「財務三表」を見ることです。(BS・PL・CFを見ること)
静岡ジャイアン

静岡ジャイアン
三位一体構造の3つの視点
- 「投資構造」「収益構造」「事業構造」の3つを見ること
- 「財務三表(BS/PL/CF)を三位一体で見る」こと
- 「成長性」「収益性」「安定性」を三位一体で見ること
三位一体思考は、「企業分析」に必要不可欠な視点になります!
(三位一体思考では以下の3つの視点が重視されます)
1つ目は分析する企業の構造の説明になります。
結論から伝えると、「投資構造」「収益構造」「事業構造」の3つを見ることがとても重要となります。これらの構造を知る為の情報源が「財務三表」になり、財務三表とは貸借対照表(BS)、損益計算表(BL)、キャッシュフロー計算書(CF)のことで、事業構造はBS、収益構造はPL、投資構造はCFに表されると言うわけです。
☆簡単に説明をすると BS / PL / CF、各々を総合評価することが大事ということです!
2つ目の視点が、「財務三表を三位一体で見る」ことになります。
こちらは後ほど図を用いて詳しく説明しますが、こちらは企業分析の中核とも言えます。
☆上のオマケの表な説明になりますが、後ほど図で説明させて頂きます。
3つ目の視点が、2つ目と似ておりますが、企業価値を決める(3大要因である)「成長性」「収益性」「安定性」を三位一体で見るということになります。
「企業価値」については後ほど詳しく述べます。
字の如く企業の価値と同じ意味を持つ「企業価値」についてを判断するということになります。
上場企業の場合は、時価総額や株価などにあたります。企業価値の増大は、企業経営における究極的な目的とも言えることで株主や投資家にとっても非常に重要な指標になります。
この「成長性」「収益性」「安定性」の3大要因に優れていることが企業価値増大の条件であり、この情報源も決算書のうち特に財務三表となります。
3.両利き思考について
次に「両利き思考」について、説明したいと思います。
企業分析をする上で、「両利き思考」も重要なポイントになります。
「両利き」= 企業の現状を同時に両側から分析する。
「両利き」という言葉から多種多様なテーマが見て取れます。
例えば、「シンプル」と「複雑」を例にとると、実は「シンプル」に見えることが、事後的に正しいことが多いです。「複雑」にやればやるほど、前提条件が増える為、言葉の通り複雑になるからです。しかし、だからこそ両側を見ることで、より深く分析できるのです。
4.収益性と安定性について
ここまで読み進めて頂き、少しずつ決算書用語は理解されてきたと感じております。
また決算書は読み込めれば読み込めれる程、面白くなってきますがそれだけでは正直もったいないです!もう少し慣れてきたらこれから解説する「指標」を使って企業を分析しましょう。指標を使うと表面的な数字や噂だけではわからない企業本来の実力が見ることができます。
静岡ジャイアン
4-1.指標を使うことの4つのメリットについて
これから説明する「指標」を使うことにより4つのメリットが得られます。
<1つ目のメリット>
売上や利益の大きさに騙されなくなる。大企業は売上も利益も大きいですが、だからと言って良い企業とは限りません。
<2つ目のメリット>
小さくても優良な企業がわかることです。売上や利益が小さく(少なく)ても、指標が優良であれば効率よく稼いでいて、不測の事態でも潰れずらい企業というのが見て取れるのです。
<3つ目のメリット>
本業で稼げているかどうかがわかることです。最終的な利益が大きくてもたまたま(ex.固定資産を売却したから)という可能性もあります。
<4つ目のメリット>
投資先や就職先を決める時の材料になります。(株式投資をする際にも参考になります)
収益性(儲かっている?)
⇨利益率・ROA(総資産利益率)・ROE(自己資本利益率)・総資産回転率
⇨効率よく稼げているか?資本を収入に繋げているか?などが読み取れる。
安定性(潰れない?)
⇨自己資本比率・流動比率・固定比率・固定長期適合率
⇨返済しなくていい純資産がどれくらいあるか?今すぐ返さなくていい借金はどれくらい?がわかる。
静岡ジャイアン
CF(キャッシュフロー計算書)は「営業CF」「投資CF」「財務CF」が各々どういう動きになっているかで、「事業は黒字か?」「資金繰りが悪化していないか?」「借金の返済能力はあるのか?」などを見て、判断基準の1つにすることもできます。
4-2.収益性がわかる指標について
収益性=企業がどれだけ儲かっているか?がわかる指標です。売上ばかりを比較していても、利益が殆ど出ていない企業や、損失が出ている状態では本当の意味でのいい企業とは決していえません。
逆に売上が小さくても、利益が大きければ稼ぐのがうまい企業だといえます。次の指標を使えば、稼ぎ上手かそうでないのかがわかります。
静岡ジャイアン
4-2-1.指標① 利益率について
利益率=利益(営業利益・経常利益・当期利益) ÷ 売上高 × 100
一番重要なのは、その企業の本業の稼ぎ度合いがわかる「営業利益率」になります。この営業利益率が高ければ企業が高収益体質であると見て取れます。(*但し業種による違いもありますので、ご了承願います)
4-2-2.指標② ROAについて
ROA=利益÷総資産×100
(*総資産とは負債+自己資産」でもあります。
ROA(総資産利益率)とは、企業が保有している資産を上手に活用して利益を出せているかどうかを示す指標になります。大抵の企業は集めたお金で消費や設備などの資産を買い、これらを活用して利益を生みます。
静岡ジャイアン
分子の利益は「本業の儲けを見るなら営業利益」、「最終的な儲けを見るなら当期利益」を使います。ROAは業種によって異なります。
Aくん
4-2-3.指標③ ROEについて
ROE=利益÷自己資本×100
(*自己資本とは株主から集めた資金のことで、返さなくてもいいお金のこと)
ROE(自己資本利益率)とは、株主から受け取ったお金を上手につかって利益を出しているかどうか?を示す指標になります。
株主は当然リターンの高い企業に投資を行いたいですよね?つまり投資家が経営陣を評価する指標がROEなのです。一般的に株主にとっての利益はあ最終的な利益、つまり当期利益を指します。
そのため利益は通常「当期利益」となります。自己資本は企業の純粋な資産である「純資産」でもあり、利益が大きく自己資本が小さいとROEの数値も上がります。そしてそれだけ少ない元手で効率良く稼げていることを意味します。
4-3.安定性がわかる指標について
安定性とは、「企業が潰れにくいかどうか」ということです。いくら利益が高く、稼ぎ方がうまい様に見えても借金付けで破綻寸前では…投資家は安心して出資できないし就職を考えている学生や融資を検討している銀行も不安になあります。安定性は、その企業と安心して取引ができるかどうかの判断材料にもなります。
4-3-1.指標① 自己資本比率について
自己資本比率=自己資本 ÷ 総資本×100
30%以上が目安(50%以上で優良)
(*借金が多いか少ないか?がわかる指標)
自己資本比率は、自己資本(純資産)でどれだけ資産を蓄えているかを示す指標になります。自己資本は返す必要のないお金七尾で、この割合が大きければ大きいほど、企業は潰れにくということを示し、安定性を見るときには最初に確認したい第一の指標になります。
4-3-2.指標② 流動比率について
流動資産 ÷ 流動負債 × 100
150〜200%あれば安心!!
(*短期の安定性)
流動比率は1年以内に返さなくてはならない流動負債に対し、1年以内に現金化できる流動資産をどれくらい持っているかを示します。「今すぐ借金を返して」と言われたときに、すぐに現金化できる資産が1.5〜2倍(150〜200%)あれば安心であるという指標になります。
4-3-3.指標③ 固定比率について
固定資産 ÷ 固定負債 × 100
100以下が安全の目安!
固定資産をどれくらい自己資本(純資産)で賄っているかを示す指標になります。本社の建物や工場といった固定資産はすぐに現金化できない為、返済義務のない自分のお金で買えるとより安心ですよね。ただ実際は借金で設備投資を行い、固定比率が100%を超える企業は多く存在します。
4-3-4.指標④ 固定長期適合率について
固定資産 ÷ (自己資本+固定負債) × 100
100以下は安全◯、120%前後は要注意△、150%前後は危険×。
固定比率が100%を超えているからといって、即危険というわけではありません。
ここの数字では、そこの匙加減を把握できる指標となります。
では何が危険なサインかというと…返済までの期間が短い借金(流動負債)で固定資産を買うのは危ないといわけです。そこでこの固定長期適合率を使い、倒産の危険性が高まっていないかどうかを確認するのです。
4-3-5.決算書を見るポイントは「過去」との比較にある
直近の指標を見るだけではいけないのです。前期・前々期の指標と比較することで、その企業の「成長性」(今後この企業は大きくなるのかしないのか?)が見えてきます。
過去と比べて売上が伸びている上に利益率も同程度、または伸びているのであれば今後の成長も期待できますし、逆に売上は伸びているけれども利益率が落ちているのなら、少し危ういサインになります。
また、ROA(=利益÷総資産×100)や、ROE(利益÷自己資本×100 )も過去と比較して落ちているのであれば、規模の拡大に無理があるのかもしれません。(←大事な指標となります)
静岡ジャイアン
5.決算書を見る上での「定量」的視点と「定性」的視点について
次に「定量」的視点と「定性」的視点について説明していきたいと思います。
定量分析・・・決算書分析のこと。BS、PL、CFの数字を見て量的な視点で分析すること。
定性分析・・・数字で表せない量的な視点で分析することで、企業のミッションや取り巻く環境などをもとに戦略を分析するう手法のこと。
定量分析(財務分析)・・・数字で量的に分析・判断すること。
定性分析(戦略分析)・・・言葉で質的に分析・判断すること。
5-1.どんな視点も常に両利きが大事(定量分析×定性分析)
合理性の高い分析のためには、両利き思考は外せません。(定量分析×定性分析)
各々の分析結果をしっかりと統合し、数字(定量)と戦略(定性)の統合性を見ることも企業分析の上では不可欠になります。
具体的には「定量」は財務や収益性といった数値データの側面を指します。一方、「定性」は企業戦略やマーケティング戦略といった戦略面や組織管理など、数字では表せない情報を指します。そして、双方を分析することで企業の課題や実態が見えてくるのです。
5-1-1.定性分析① 「取り巻く環境」を分析すること
まず見るべきポイントは企業を取り巻く環境の部分になります。
静岡ジャイアン
ドバイくん
PEST分析
- P・・・politics(政治)
- E・・・economy(経済)
- S・・・society(社会)
- T・・・technology(技術)
静岡ジャイアン
ドバイくん
静岡ジャイアン
- 5F分析(ファイブフォース分析)・・・特定企業を5つの要因(新規参入の脅威、業界内の競合他社の脅威、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力)にモデル化して収益分析を行う手法
- 3C分析・・・自社や事業部がどの様な経営環境に置かれているかをcustomer(市場・顧客)、competitor(競合)、company(自社)の視点から分析することで、経営課題の発見や戦略の発案などを行う手法。
5-1-2.定性分析② 「個々の企業の構造」を見る
定性分析の2つ目は、企業自体をピラミッド構造に分解する手法になります。頂点にくるのは事業に対する哲学や経営者の想い・こだわり(パーパス・ミッションなども含む)でありそれらがその企業の製品・サービスに織り込まれているか、社員の行動に投影されているかなどを分析しております。
6.業種や企業の特徴を端的に分析する方法について
ここまで説明してきて、「分析」とは様々な視点で、「どう分析するか?」が重要になってくることはお分かり頂けたと思います。
上部の情報だけではなく、「定量×定性」の両側面から見る必要があること。さらに「収益構造×事業構造」分析の視点を交え業種や企業の特徴を端的に表すことができる分析ツールが次の「ROAまっぷ」になります。
ROA = 営業利益 ÷ 総資産
収益性・・・売上高営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高
効率性・・・総資産回転率= 売上高 ÷ 総資産
6-1.ROAを収益軸と効率軸に分解して可視化することが大事
ROAは前述した通り、収益性がわかる指標になります。総資産の分母にたあいし、分子を営業利益とします。本業の利益の方が企業の実態が掴みやすい為、これを収益性と効率性の2つの視点で分解し、一目でわかるよう可視化するのがROAまっぷになります。
縦軸に売上高営業利益率、横軸に総資産回転率をプロットして分析する手法になりますが、定量×定性分析と収益構造×事業構造分析の接点をみる手法でもあります。
財務分析という定量分析に企業の経営戦略の結果を折り込むことで定性分析も可能となります。
6-1-1.売上高営業利益率とは
売上高に対する営業利益の割合になります。売上高営業利益率が高いほど、企業が高収益大成であることを示します。さらに売上高営業利益率には当該企業の市場ポジションや意志が投影されております。
6-1-2.総資産回転率とは
1年間の売上高が企業の総資産に対して何回転したのかを示す数値になります。資産がどれくらい有効活用されているかを示す数値であります。
総資産が2億円の企業の年間売上高が2億円であればそう資産回転率は「1」となります。
6-1-3.企業のROAを把握して、マップ上で分析する
「ROA = 売上高営業利益率 × 総資産回転率 」という数式からもわかるように、企業のROAを上昇させるためには売上高営業利益率ないしは総資産回転率をあげることが重要となります。
総資産回転率は業種によって平均的な数値が変化します。よって注意が必要になります。ROAは一企業だけを取り上げて分析してもあまり意味がありません。他社と比較した上でその企業のポジションが理解できることに大きな意味をもちます。
複数の企業を1つのグラフにまとめて表示して、業種や企業の特徴を端的に表すことができるのが「ROAまっぷ」になります。
7.本業と非本業を比較する見方について
多くの企業はミッションや理念を掲げており、それは本業に関わる指標であることが多いです。しかし、本業のためにミッションを掲げていながら実際の収益基盤は本業以外という場合もあります。
非本業が稼ぎ頭の企業もあり、それらは決算書から読み取ることができます。
7-1.以外に多い不動産事業が稼ぐ企業
有名なところでは、大手新聞社の朝日新聞社や映画制作・配給会社の東宝、テレビ局のTBSも不動産事業が経営を支えている事業であります。
また、日本郵政グループは2021年〜2025年の5年間で不動産投資に総額5,000億円程度を投資すると発表もされております。同社は不動産事業の利益を大幅に拡大し、収益の柱の1つに成長させる動向で、25年度末には資産規模を倍増させる計画だとも言っております。
静岡ジャイアン
特に日本の不動産は堅調×安定で海外投資家からの人気も高い商品となっております。本業のリスクヘッジという解釈にもなりますが、社会や株主が多角経営という安定感と捉えるか?本業での成長戦略を望むかは、国民性に起因すると言っても過言ではありません。
順風満帆な企業活動は永遠には続きません。まさかの時に、もしもの時に備えて日本企業もグローバル企業も考え方は同じであると、私は考えます。しかし、備えるべきものの考え方には違いがあるのも現実です。現在のストックを守るのが日本、未来への投資を重視するのがグローバル視点だとも言えます。
日本の企業が世界に羽ばたく為には、本業での成長戦略が極めて重要になります。
7-2.グローバル戦略の3つの手法
グローバル企業が競争に勝つには、主に3つの戦略があると言われております。
1つ目はコスト・リーダーシップ戦略(競合よりも低いコストを実現し、競争に勝つ戦略)
2つ目は差別化の追求
3つ目はニッチ(大手が狙わない様な小規模で見逃されやすい事業領域)の追求
しかし、IT化により急速にグローバル化が進展した2000年以降はより革新的な戦略が求められるようになってきました。
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