目次
自己紹介
初めまして、静岡ジャイアンと申します。
私は元々銀行員として、4年半の間、いわゆる一部上場企業に勤務しておりました。
元々は地方銀行にて入行から退職するまでの間、「渉外担当者」として法人営業をしておりました。
静岡ジャイアン
『静岡ジャイアンの銀行員時代の転職話』も載せておきます!
参考 静岡ジャイアン銀行員時代の転職話静岡ジャイアン
今日は渉外担当者として経験がある僕が、『社長のふところに飛び込み営業ノウハウ』というテーマでお話をしていきたいと思います。
銀行員を長年続けてきた方にインタビューをしても、
誰しも一度は転職についてを考えたことがあるとのことでしたので、
静岡ジャイアン
1人でも多くの銀行員の方の参考になれば幸いです。
まずは私のキャリアを簡単に紹介します。
忙しいながらも、毎日楽しく好きな仕事をしながら生活をしております。
ジムミ
静岡ジャイアン
ジムミ
銀行員
登場人物
静岡ジャイアン
・本ブログの筆者
・元銀行員
ジムミ
・ジャイアンの元職場同僚
・現在も銀行員
銀行員
・ジムミの同僚(ジャイアンの元同僚でもある)
・現在も銀行員
銀行員
静岡ジャイアン
1.成果を上げる渉外担当者の4要素
静岡ジャイアン
成果を上げ続ける銀行員
- 推しの強い人
- 知識が豊富な人
- 高いモチベーションを保っている人
- フットワークが軽い人
- 勉強熱心な人
銀行員として必要なスキルは沢山あります。
また、人それぞれ色々と意見はあると思いますが、
同じように、内容をまとめて一括りにしていくと成果を上げる渉外担当者の要素は、4つに集約することができます。
①意欲
まず1つ目は『意欲』です!
これは、「目標を達成するぞ!」という強い気持ちのことです。
ジムミ
②行動力
そして2つ目は『行動力』です。
ここでの行動力とは『頭と体を使って実際に動くこと』を「行動力」と定義します。
③コミュニケーション力
3つ目は、相手のことを理解し、自分のことを伝える『コミュニケーション力』です。
渉外担当者は毎日取引先の社長や経理担当者、または取引先の会社の従業員のところへまで、幅広く営業をしないといけないわけですので、
いわば毎日お客様とお話しをする仕事となります。
④知識と技能
そして4つ目は『知識と技能(ナレッジとスキル)』です。
知識というのは、金融・経済の知識や商品知識に加え民法、不動産関連などの法律知識があります。
また、個々のお客様についての知識、それに雑学や地域情報というのもあります。
『銀行員として銀行員らしい情報を知っているか』
⇨ここでいう「知識」ということです。
銀行員
静岡ジャイアン
①意欲・②行動力・③コミュニケーション力・④知識と技能
4つの要素が揃っている人が法人担当者に適している
(業界問わず成果を成し遂げる)
静岡ジャイアン
銀行員
ジムミ
静岡ジャイアン
2.営業成果は「数×確率」で決まる
数 ✖️ 確率 = 結果(営業成果)
次に、『営業成果は具体的にどうやって決まってくるのか?』について、お話しをしていきたいと思います。
ジムミ
そんな銀行員の仕事の醍醐味とも言える『営業』について、そしてその営業でなし得る成果はどの様に獲得していくのかについて、これから説明していきます。
『営業成績』というのは、数×確率の掛け算になります。
静岡ジャイアン
数を沢山回って、その中で獲得の確率を上げていけば営業成績は間違いなく伸びるはずです。
静岡ジャイアン
取引先の社長
でも…営業できる時間も限られているし、会議や継続稟議の作成や…営業以外の仕事も銀行員は沢山やることがありますよね。
では、そんな中でも数を増やすには、どうしたらいいのでしょうか。
先ほどの4要素を思い出してみてください。
目標を達成するぞという意欲を持って、頭と体を使って行動力を発揮すれば、数は増えます。
確率は何で決まるかというとコミュニケーション力と知識と技能の結果です。
相手のことを理解して、自分のことを伝える。それに豊富な知識と高い技能を駆使すれば成約ができる確率が上がってきます。
「意欲」と「行動力」で数を回って、「コミュニケーション力」と「知識と技能」を駆使して確率を高めていけば、必ず営業成果が上がってきます。
この営業成果=数×確率の公式は、金融機関の渉外だけに当てはまることではありません。全ての営業を担当している方々へも参考になる数式ですので、是非参考にしてみて下さい。
銀行員
どの金融機関の担当者も、どんな業界の営業マン・営業ウーマンも成果を上げようと頑張っていますよね。
皆さんもライバルに負けない様、数を上げる努力をしたり確率を高める工夫をして成果を上げていくのが良いでしょう。
数 = 意欲と行動力
確率= コミュニケーション力と知識と技能
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3.最初は「数」を攻めよう
静岡ジャイアン
数と確率ではどちらが大切でしょうか?
ジムミ
そうです、どちらも大切な要素なのです!!
①数
1.自分自身の意欲と行動力の結果。
2.ある程度自分でコントロールできる。
3.経験が浅くても意欲と行動力を発揮すれば数を上げることは十分に可能。
②確率
1.相手の占めるウエイトが高い。
2.簡単にはコントロールできない。
3.確率を上げるには、ある程度の経験や蓄積が必要。
営業経験が浅いうちはまずは数を回ることが大切で、数を回っているうちに経験値が上がってきて、コミュニケーションが向上したり、知識や技能もレベルアップしていきます。
数 = 自分自身が占めるウエイトが高いので、コントロールしやすい。
確率 = 相手が占める割合が高いので、コントロールが難しい。
皆さんの「上司」にあたる方、または現在部下をもち営業活動をメインに行う渉外担当のチームを引っ張る「若手リーダー」や「渉外役席」の方々。
そんな方々はプレーイングマネージャーとして、
『部下を持ちながらも自分も営業活動をしている』と思いますがそのような皆さんは、
後輩行員の指導や行内の報告文書の作成、または会議への出席などもこなしながら渉外活動をしているケースが多いはずです。
ジムミ
銀行員
外訪活動にとれる時間は短くて数もそれほど回っていないのに、高い営業成果をあげているエース級の課長もいます。そんな方々から学べば、良いのです!
支店にはエース級の銀行員がいると思います。
確率が高いとはいえ、おそらく最初から確率が高かった訳ではありません。
静岡ジャイアン
若いうちは徹底的に数を回り
コミュニケーション力・知識と技能を
レベルアップしていき、徐々に確率を高めていった。
そして今の状態に辿り付いた人が多いはずです。
数をたくさん回っていると、色々な業界の社長と接することができるので幅広く様々な業界の知識が身に付きます。
その知識は同じ業界の別の会社の社長と面談する時に役に立ちます。
また、色々なタイプの社長と数多く面談することで、度胸もついてコミュニケーションもスムーズに進むようになります。
銀行員
テレアポに変わるツールとして利用企業様急増中!【Mikomi】
4.数の逆ピラミット
静岡ジャイアン
営業成績を上げるには数と確率の両方が大切ですが、
若い方は特にどちらかというと数の方が大切というお話しを前章ではしてきました。
ここの章でも、この「数」についてもう少しだけ突っ込んで考えていきたいと思います💡
「数」と 一言で言っても、実は5つの階層・ステップに分けることができるんです。
静岡ジャイアン
「訪問件数」というのは単純に、『何件回るのか』ということです。
訪問件数は1日や1週間の目安があって、皆さんも日報やスケジュール表などで、毎日上司に報告しているケースが多いのではないでしょうか??
次に、その回った先の中で何件「実権者と面談」できたかが大事な数となります。
中小企業の場合、実権者の殆どが社長です。
実権のない人にいくら一生懸命何度も会いに行って話をしても、殆どの確率で話が前に進みません…。
さらに、実権者とあった中で何件有効な面談ができたのか、いわゆる「有効面談件数」が大切となってくる訳です!!
ジムミ
銀行員
静岡ジャイアン
有効面談にはいくつかの種類があります
-
社長と信頼関係を作る
-
会社や社長に役立ちそうな情報提供をして実態把握をする
-
資金需要を掴む
銀行員
渉外活動は地道な行動の積み重ねです。
いかにして自分の意欲と行動力で実権者面談件数を増やして有効面談件数も増やし、提案件数を増やしていけるか。
静岡ジャイアン
5.意欲と行動力で実権者と面談しよう
ジムミ
静岡ジャイアン
銀行員
「今の若い渉外は、交渉以前の問題で、社長と信頼関係を作るのが苦手なんだよな」
「信頼関係もできていないのに、いきなり借りて下さいって言っても無理だよ」
「中には担当先の社長の顔を知らないっていう渉外もいるんだ」
「経理や奥さんのところに行って、集金なんかの用事を済ませて帰ってくるだけじゃ、いくら地元企業のために頑張ろうと言っても限界があるし、営業成績も上がらないよ。本音を言えば、そんな行員に高い給料は出せないんだけどさ」
銀行界隈の仕事をしている人では、一度はこんな会話聞いたことがないでしょうか?
そうです、これは僕の元上司も当時ずっと言っていた言葉ですが、
この前お会いした時も嘆いていました。www
訪問だけはしているけど、実権者に会わないで帰ってきてしまう担当。
それでは有効面談もできませんし、提案もできない。
ましてや成約件数も上がるわけがありません。
過去、取引先と前任者との間での問題や、あなたにとっては関係ないしがらみが邪魔しているケースもあります。
しかし、今の担当はあなたであれば、そこはなんとか打開していかないといけないポイント。
やはり成果を上げるには意欲と行動力を持ってまずは実権者、社長に会うしかありません。
怖がっていてはいけません。
意欲と行動力で実権者と面談する。
これをまずは心にしっかりと刻み込んで下さい。
ジムミ
訪問はできるだけ実権者と会って有効面談にする為に
『どんな情報収集をするのか?』
『自分からどんな情報を伝えるのか?』
を事前にイメージしておきましょう。
1日の振り返りでも単に
・行った
・行けなかった
・成約が取れた
・取れなかった
だけではなく、
『実権者と会えたのか?』
『有効面談ができたのか?』
提案ができるネタを獲得できたのか?
1件1件振り返りを行いましょう。
毎月の行動目標を立てる時も、
『融資をいくら実行する』
『新規先を何件獲得する』
だけではなくその前の提案件数まできちんと目標を立てる。
それを週間の行動予定まで落とし込みます。
そうすることによって、
今まではなんとなく作っていた1日、1週間、1ヶ月の予定表も
成果を上げるためのツールとして活用できますね。
静岡ジャイアン
参考 孫正義のむちゃぶりを全て解決してきた-すごいPDCA三木雄信
6.渉外担当者の成長プロセス
次に渉外担当者の方へ、『成長していくプロセス』について説明していきます。
渉外担当者の方の仕事で1番会社(銀行)から評価されるポイントは何といても「営業」です。
この章では、「営業」の本質の部分について説明して行きたいと思います
銀行員
静岡ジャイアン
最初は誰でも「御用聞き営業」からスタートします。
ジムミ
金融機関で言えば「資金は入りませんか?保険のご興味はありませんか?利率の高い商品がありますが、ご興味はありませんか?」などといった入口から入るのですが、中々食いついてくるお客様はおりません。
静岡ジャイアン
銀行員
すこし脱線しましたが、この「御用聞き営業」は、全て(100%)無くすことはできません。
なぜかというと、
銀行員業務の一つに預金業務というのがありますが、その中でたまに法人の担当をしているお客様から「集金があるから会社まで取りに来てよ」という依頼を頂くことがあります。
そうなったら勿論行かなければなりませんし、たまには特に用事がなくてもこちらから、「何か御用はありませんか?」と顔を出すこともあるからです。
続いて、「説明・説得型営業」についてですが、
「こんな商品が出たのでいかがでしょうか?(できれば借りて下さい・お付き合いして下さい)」
という、いわゆる『お願い営業・売り込み営業』と呼ばれるものです。
ジムミ
これが行き過ぎると、押し売りと言われます。
これもどんなに成長してもたまにはあります。
月末に何かの数字が店全体で目標に1件足りなければ、
「社長お願いします。社長しかいません」と頭を下げることもあるでしょう。
でもいつまでもそればかりでは困ってしまいます
そして最終的に行き着くのが、『提案・問題解決型営業』です。
これは、相手の会社の役に立って、なおかつ自分の金融機関のも利益をもたらす営業スタイルです。
この営業手法を活用できないと、良い成績も上げ続けられませんし、評価をしてもらい良い銀行員として認めてもらえません。
静岡ジャイアン
みなさんが今どの段階にいるかは、ご自身が認識されていると思いますが、是非早い段階で『提案・問題解決型』の渉外担当者になって頂きたいと思います。
もし自分は「もうそうなっている」と感じているかたは、
より高いレベルで相手の会社の業績に貢献できたり社長に喜んでもらえるような「提案・問題解決」ができるようにならなくてはいけません。
慣れたらやろうとか、いつかはやろうではなく、この記事を見たかたは「明日から」早速実践してみましょう!!
賢い人ははじめてる。ビジネスマンのための副業サービス【Saleshub(セールスハブ)】
ビジネスマンのための気軽な副業サービス【Saleshub(セールスハブ)】
7.一般企業と金融機関の営業はどこが違うのか
静岡ジャイアン
一般企業と金融機関の大きな違い
それは、扱っている商品が「お金」という点です
この章からは、金融業界に特化して話を進めます。
成果を上げる金融業界の渉外担当者になるには、どんな考え方や視点を持っていたら良いのかという点を話していきます。
一般企業の営業マンと金融機関の営業マンが扱う「商品」には明確な違いがあります。
一般企業の営業マンが扱う商品やサービスは、何にどう役立つのか、これを紅葉や便益と言っていますが、それがはっきりしています。
例えば、コピー機の営業マンはコピー機が何にどう役立つのかをはっきりということができます。
コピーが取れたり、パソコンから印刷ができたり、書類のスキャンができたり、何にどう役立つかが明確なので、「オフィスの文書作成」という特定分野に焦点を絞った営業ができます。
運送会社の営業マンであれば、「モノを移動させる」、という効用がはっきりとしていて、企業の物流に焦点を絞れます。
人材派遣会社であれば、人員管理などの人事部門に焦点を絞れます。
銀行員
ジムミ
1億円だろうが10億円だろうが、100億円だろうが、現金や預金でそのまま置いておいても、何も生み出しません。
勿論預金金利は付きますが、その分、融資の金利もかかります。
では融資商品、つまりお金がどういう時に役に立つのか、本来持っている価値が生まれるかというと、相手の会社にその商売で上手に使っていただくことで、初めて価値が生まれます。
1億円を融資したとしても、そのお金を事業で上手に使って1億2,000万円にしてもらう。この時にお金はその本来持っている価値を発揮します。
お金を存分に活かしていくには、相手の会社の商売・ビジネスの全体を知ることが必要なのです💡
それがわかっていないと、お金の売り込みもできません!!!
その上手な使い方を金融機関側から提案するのが、「提案型、問題解決型融資」と言われるものです。
一般企業の営業マンの場合は、比較的交渉のポイントを絞って、ピンポイントの視点で売り込みができますが、金融機関の場合は、企業をトータルで見る視点が必要になってきます。
これは、何にどちらが偉いとか、偉くないとかではなく、扱っている商品の性質が違うんだと理解して下さい。
静岡ジャイアン
どこに問題があるのか、を確かめなくてはいけませんし、多くの場合問題が1個だけではなく、色々なところ問題がある、ということも多いので商売の全体をよく知っておく必要があるのです。
8.社長の関心と金融機関の関心はこれだけ違う
銀行員
関心・興味に違いで話が噛み合わないことも
銀行員
それは当然といえば当然のことなのです。(笑)
なぜ!?
静岡ジャイアン
一般的に金融機関が相手の会社に対して、関心・興味を持っているのが「財務内容」やそれに基づいて決められる「格付け」それに、「資金需要」です。
まず最初に貸せる先なのか、もっと貸しても大丈夫なのかが知りたいですし、仮に貸せる先だとして資金需要があるのかが気になるはずです。
次にどんな金融機関からいくら借りているかという「金融機関の取引状況」、それから「事業計画」などです。
これらが関心・興味が高い情報で、一言で言うと「金融機関目線」で重要な企業の情報です!
では、社長は自分のどんなことに関心を持っているのでしょうか?
自社の営業活動・顧客動向・自社の商品やサービス・業界のライバルの動向です。
このように、商売に直結している事項について、1番関心・興味を持っています。
金融機関は数字という結果に拘って関心・興味を向けがちですが、社長にとっては数字が出てくる過程(プロセス)が重要なのです。
静岡ジャイアン
この関心・興味の違いが「話が噛み合わない」「話が盛り上がらない」大きな原因なのです。
ジムミ
社長の1番の関心ごとは『会社の資金繰り』
資金繰りに詰まると企業は事業の継続に支障を来し、最悪の場合は倒産に追い込まれます。
これは社長にとっても、金融機関にとっても最も避けないといけないことですので、両者の興味が重なるのです💡
興味の違いが社長と金融機関担当者のすれ違いの原因というお話をしてきましたが、渉外担当者は成約件数の数値目標に追われるあまりついつい焦ってしまい、
- 「この先は貸しても大丈夫かな?稟議が通るかな?」
- 「資金需要はないかな?」
- 「なんとか借りてくれないかな?」
ばかり気になってそれに関する質問をしてしまい、しまいには取引先の社長から「自分達のことばかり考えやがって!だから銀行は・・・」という関係性にもなってしまうのです・・(笑)
取引先の社長というのは、
取引先の社長
この話は私が銀行出身者ということで、家業に戻ってからも様々な経営者仲間から問いただされた話です。
各企業の経理担当者というのは、比較的金融機関と同じようなことが興味の対象なので、金融機関の渉外担当者との話もスムーズに進む傾向がありますので・・・「経理の人とはうまく話せるけど、社長とはどうもスムーズに話ができない」という方が多くおります。
それは全て、今まで説明してきたことが原因なのです。
銀行員
恋人と話をするときに、相手が自分の興味のある話ばかりしているとうんざりしてしまいますよね?
この章でのまとめは、金融機関担当者として相手の社長に話を合わせにいかないといけないという技術がとても「銀行員」特に渉外担当者には求められるのです。
社長の興味のある、商売のことを話題にすれば自然と良い関係性が築けていけるはずです!
9.金のことばかり聞かずに商売のことを聞く
経営者の1番伝えたいことを聴く💡
みなさんはついつい金まわりのことばかり訊いていませんか??
きちんと商売のことを聴いていますか???
『カネマワリ』には2つあります。
- 「資金繰り」・・・社長の関心ごと
- 「資金需要や他行庫残高」・・・金融機関の関心ごと
ここがポイントだった
”きく”も漢字が違っていて、
『訊く』は「尋ねる」とか、「問う」という意味です。
『聴く』は「注意深く耳を傾ける」の意味です。
ジムミ
『訊く』は「ごんべん」であるだけにこちらが話すイメージですし、「聴く」は「みみへん」なので、こちらが聴くイメージを持っています。
ですから、「資金需要ありますか?」とか「他行庫残高はいくらですか?」というのは、社長にとっては問い質されている感じを受けるのです。
銀行員

私はいつかの渉外研修(銀行員時代なので2014年〜2018年)で「社長にはカネのことより先に、商売のことを聴いたらいいですよ」というお話を講師の方から聞いた経験があります。
それ以降、取引先の所へ行ったり実験者とお会いする時は、実践していたところ、取引先の社長から面白いことを言われたのです。
取引先の社長
ここの取引先は、決算内容も良い会社でした。過去にうちの銀行の対応が悪く、当時預金の取引しかありませんでしたが、全て他行に移動してしまったこともありました。
しかし、自分が研修で習ったことをその通りに実践しただけで…当行にとって悪い印象を持っていた社長の心を動かすことができたのです。
もちろんその後の(新規)取引も成功しましたのは、いうまでもありません。新規に融資を出せ、転勤したばかりでの功績でもあったので、支店のメンバーからは祝福してもらえました!
よその担当者とは違うと思わせる。
会社の行っている商売のことに注意深く耳を傾ける必要がありますし、その効果はとても大きいものだと感じることができた、1例でした。
実際の所は、商売を聴く金融機関の渉外担当者は本当に少ないものですし、取引先の商売(内容)が好きな金融機関の渉外担当者はもっと少ないのが現実的です。
商売のことを興味しんしんに聞けば取引先の社長は
「こいつはよその担当者とは違う」と思ってくれるのですwww
「よその担当者とは違う」と思われると、どういうことか訪問に行くと、『自然と相談を1番にしてもらえる』様になってきます。
普段から商売のことを伝えているので、相談がしやすいのです!!
静岡ジャイアン
金融機関の中で1番に相談してもらえる関係になるためには、商売のことをどんどんと聴いていきましょう!
10.社長の2大関心事
銀行員
関心ごとで最も大きいものの2つ、それは自社の「顧客(お客様)」と自社の「商品・サービス」です。これが企業の存立基盤です。
顧客に商品・サービスを購入してもらうことで企業は成り立っています。
社長の会社を褒めたり、質問する時も社長が喜ぶ利き方をします!
ジムミ
営業利益率は15%と高水準で、売上高は前年同期比10%も伸びていました。
顧客は地元の有力企業が多く、顧客数も増えていました。
ジムミ
業績の良い会社の社長に対して、一般的に渉外担当者は「御社は収益力が非常に高く、売上高も増加していますね。その秘訣はなんですか?」などと話すのではないでしょうか?
しかしこれはいわば「金融機関目線」での聴き方です!
何も言わないよりかはいいでしょうが、そんなに喜びません。同じことを褒める、同じことを聴くのなら、せっかくなら社長に喜んでもらえる聴き方をしたいものです。
こんな言い方をしてみましょう。
ジムミ
どうですか?あなたが取引先の社長だとしてこの言葉を聞いた時、なんだが良い気分に感じませんか?
取引先の社長
このほうがずっと具体的ですよね!社長もきっと喜んで説明してくれます。
これで会社の強みが聞けることになりますね💡
逆に売上や利益が下がっている時も、単に「売上も利益も低調ですね。なぜでしょうか?」と言っては、うちも頑張っているけど…と社長との溝は深まってしまいます。
それよりも以下のようなやり取りを心がけてみてください。
- どの辺りのお客さんとの取引が不振なのでしょうか?
- 商品的に何か問題がおあるのですか?
- お客さんが他社商品に乗り換えたということは考えられませんか?
こう聞けば、社長も具体的に原因を考えることができます。
11.定量情報と定性情報と実態把握
ここまで様々と説明してきましたが、私は何も決算書やデータなどの定量情報を蔑ろにしろと言いたいのではありません。
決算書やデータも大事です!ただ、決算書の数字はあくまでも結果です。
そこに至るまでのプロセス、過程に目を向けて欲しいのです。
社長はそのプロセスに関心を持っていますし、それが金融機関にとっては定性情報の収集と実態把握にもつながります。
私は銀行で何年間か修行をしましたが、今でも忘れないのは当時支えていた支店長からこんなことを言われた出来事でした。
「財務分析ができれば銀行の仕事が務まるのだったら、何も銀行員ではなくて税理士や公認会計士が銀行の仕事をすればいいじゃないか?そのうちAIが発達してきたら仕事を代わってもらったっていい。その時、君の仕事はAIに奪われるぞ?究極の銀行員は財務の話なんか聞かなくても、決算書なんか見なくてもどんな会社でもいくらくらいなら貸せるかを判断できる人間だぞ」
支店長の話はやや極端ですが、確かに決算書を見て借せる・借せないのジャッジができれば、ある程度誰でも同じ結論になります。
決算書を見ないで借せる・借せないを判断するためには、しっかりと商売の実態、どんな商品やサービスを扱っていて、どんな強みがあって、どんな顧客がいるのかなどを突っ込んで聴いていく必要があります。
これが定性情報で、その定性情報をもとに大まかな売上規模や利益が出ているのかどうかを想像し、いくらくらいまでなら貸せるのかを判断していくのです。
勿論実際には、融資を決める際には決算書の分析なしで融資を決めるというのは勿論ありません。
しかし気持ちの上では、決算書を見なくてもいい会社かそうではないか、貸せる先かどうかの判断をできる様になろう、少しでも究極の銀行員に近づこうと思ったものです!
そのためにも、営業トークを工夫したり、社長から定性情報を聴き出すやり方を一所懸命に考える様になりました。
12.社長は悩み事を誰に相談しているのか
私はサラリーマンも経営者も双方経験しておりますが、経営者の立場になり当時銀行員として接していた社長連中の気持ちがやっとわかる様になりました。
会社を経営していて、1番大変なことは「悩み事」を1人で抱え込まないといけないケースが多すぎるという点です💡
下記の図はある年の「経営に関する定期的な相談先」として街の方々にあげて頂いたアンケート結果になります。
この数字を見て、皆さんはどう感じますか?
僕は金融機関に相談するという回答が少なすぎると感じます。その理由について、経営者となった今、はっきりとした理由がわかったのです。
金融機関に相談している社長が1割にも満たないというのは非常に残念な結果です。それに誰にも相談していないという社長が約2割もいるのも驚きです。
中には自分で考えるから相談する必要がない(誰にも相談しない)と考えている社長もいると思いますが、相談したくても誰にも相談できないという社長も少なくないはずです。
よく言われる様に、「社長はとても孤独な存在」です!
孤独な人に寄り添ってあげると、相手は自然と自分に好意を寄せてくれる様に、『社長は孤独な存在』というのを理解してあげてください。
自然と自分が金融機関担当者として、接し方が描けると思います。
もう1つのアンケート結果も見てみましょう。
「金融機関からの経営アドバイス・情報提供の有無」という質問への回答結果です。
・受けている
と答えた割合は17.6%
・受けていない
と答えた割合は81.0%
にも上がっています。
2つのアンケート結果からわかる様に、経営相談や情報提供では社長からはあまり頼りにされていない様です。
金融機関を頼りにしているのは資金面、融資だけというのが多くの企業の実態かもしれません。ですから、もし他行庫がメインで中々食い込む余地がないと思っている優良先でも、相談や情報提供の部分では大いに役に立てる可能性があります。
相談や情報提供面でいい活動ができれば、その後に融資取引を増やせる可能性が高くなります。
優良先に単純な融資提案を重ねても、そう簡単にはOKを出してくれません。
まずは相手の立場に立ち、悩み事の相談に乗ったり、有意義な情報提供を進めていきましょう。
また逆に自行庫がメインで自分立ちではしっかりと相談に乗ったり情報提供しているつもりでも、相手の社長はそうは思っていないケースもあります。
あの先は大丈夫だと油断せずに、きちんと相談に乗ったり、情報提供をしていくことが大切です。
13.銀行員に向かないと感じているあなたへ
静岡ジャイアン
今まで色々と説明してきましたが最後に、以上のことを試しても「自分にはちょっと銀行員は合わないかもしれない…。」と感じた人はぜひ以下のサイトを参考にしてみてください。
オススメ転職エージェント
1. キミスカ
ー自分が活躍できる業界から直接スカウトがもらえる
ー上場企業多数、利用学生239,000人、人気No.1エージェント
2.Neoキャリア
ー正社員で就職・転職を希望する28歳の以下の方々へ
ー第二新卒、中途、 キャリアUPなど幅広い経歴をサポート
ー1万社以上の取引企業数
3.【ReWorks(リワークス)】
ーフルタイム×テレワーク
ースキル不要。スキル無くても転職できるか不安な方必見
4.Jobspring
ーキャリアプランに寄り添った企業を紹介してくれる
ー自分に合う企業のみを紹介してくれる
13-1.(転職サイト紹介)キミスカ
『キミスカ』はスカウトメールが届く「逆求人型の就活サイト」です。
企業の採用担当者が登録された学生のプロフィールをチェックして気になったユーザーにスカウトがメッセージを送ります。なので、実際に利用する人は、登録→プロフィールの登録を充実させておけば良いだけなのです。
- 学生と企業の間でメッセージのやりとりを行い、お互いの信頼関係が構築されたタイミングで面接や説明会に進みます。
13-2.(転職サイト紹介)Neoキャリア
次に紹介するネオキャリアはオンラインでの選考や面談が充実しているサイトになりますので、コロナ禍での就職活動や、実際に現在の仕事が忙しくて中々就職活動をオフラインで進めていけないという方向けのサイトとなります。
- セミナーでも「ネオキャリアだからこその価値」をお届けしてくれます。
13-3.(転職サイト紹介)リワークス
続いてのリワークスもフルリモートで働ける「今の時代にあった転職サイト」になります。
フルリモートで働きたいと思っても、自分で情報を見つけ出すのは難しいですよね。
【ReWorks(リワークス)】には建築やITデザインなども、様々な業界や職種の、フルリモート求人が満載に掲載されております。
リワークスの「こだわり検索」を使えば、ブランクがあって仕事探しに自信が持てない方や、新しい分野に今から挑戦したい方にもピッタリの仕事が見つかるはずです。
(*登録は基本情報を入力して簡単に完了!すぐその日から求人をチェックできます。)
- リモートワークで活躍できる人材の育成をサポートとして、無料のキャリアコンサルタント相談やオンライン講座、即戦力スキルを付けられるキャリアカレッジなど豊富な企画・サービスも利用できます。
13-4.(転職サイト紹介)Jobspring
最後のご紹介が、就活を応援するエージェント、「Jobspring」になります。
「欲しい情報だけ聞いて終わる」「なんとなく大量の求人を紹介する」
求人業界では、上記の構造が古くから提携されてきておりますが・・・果たしてこのようなサービスはお互いにとって好ましいでしょうか?
「進路を決めるための大事な時間を有意義なものにしたい!!」
だからこそ、就活生もエージェントもお互いが本気で向き合うことで将来のキャリアを見つけていく。それがJobspringの姿ですしJobspringの目指す就活改革です。